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不動産コラム

東京23区で駅数が多い区はどこ?国土数値情報で見る駅数ランキング

東京23区で駅数が多い区はどこ?国土数値情報で見る駅数ランキング

東京23区で駅数が多い区はどこなのか。この記事では、国土交通省・国土数値情報の鉄道データと行政区域データを使い、東京23区の駅数を駅グループ単位で集計しました。

今回の集計では、23区内の駅グループ総数は493でした。最も多かったのは大田区の39駅グループ、次いで世田谷区の38駅グループ港区の34駅グループです。

なお、本記事の「駅数」は、駅名だけを手作業で数えたものではありません。国土数値情報の駅グループコードを使い、駅代表点を23区の行政区域ポリゴンに空間結合して集計しています。そのため、駅名だけで数える場合や、鉄道会社ごとに数える場合とは結果が異なることがあります。

東京23区の駅数ランキング

順位駅グループ数
1大田区39
2世田谷区38
3港区34
4江東区28
5千代田区27
5新宿区27
7品川区26
7豊島区26
9足立区24
10中央区22
11荒川区20
12北区19
12板橋区19
12練馬区19
15渋谷区18
15杉並区18
17台東区16
18文京区14
18墨田区14
20中野区12
20葛飾区12
22江戸川区11
23目黒区10

1位は大田区、2位は世田谷区

今回の集計で駅グループ数が最も多かったのは大田区でした。大田区内には、JR、東急、京急、東京モノレールなど複数の鉄道路線が分布しており、羽田空港方面の駅も含まれます。

2位は世田谷区です。世田谷区は面積が大きく、京王、小田急、東急など複数の私鉄路線が区内を通っています。3位は港区で、JR、東京メトロ、都営地下鉄、ゆりかもめ、東京モノレールなどが集計対象に含まれます。

一方、駅グループ数が少なかったのは目黒区、中野区、葛飾区、江戸川区などです。ただし、駅数が少ないことがそのまま交通利便性の低さを意味するわけではありません。区の面積、路線の通り方、駅間距離、バス交通、隣接区の駅の利用しやすさなども関係します。

集計方法

使用したデータは以下です。

集計手順は次の通りです。

  1. 鉄道データのStationレイヤーを使用
  2. 行政区域データから東京23区のポリゴンを抽出
  3. 鉄道データのグループコード(N02_005g)を使って駅を名寄せ
  4. 駅グループごとに駅形状を統合し、代表点を算出
  5. 代表点を東京23区ポリゴンに空間結合
  6. 区ごとの駅グループ数を集計

座標系は、元データのJGD2011(EPSG:6668)を読み込み、距離確認や区境監査ではJGD2011 / Japan Plane Rectangular CS IX(EPSG:6677)に変換しました。

駅グループ単位で数える理由

複数の路線が乗り入れる駅では、鉄道会社や路線ごとに駅データが複数行に分かれることがあります。これをそのまま数えると、乗換駅が過大に数えられる可能性があります。

そのため、本記事では駅コードではなく、国土数値情報のグループコード(N02_005g)を基準に集計しました。同じ駅グループコードにまとまる複数路線は1件として扱います。

一方で、同じ駅名でも国土数値情報上の駅グループコードが分かれているものは、本集計では別の駅グループとして扱っています。今回の23区集計で同一駅名が複数グループに分かれた主な例は以下です。

駅名グループ数駅グループコード
両国2墨田区003646/003654
早稲田2新宿区003514/003570
東京2千代田区003766/003785
池袋2豊島区003379/003390
浅草2台東区003502/003522

区境駅・大規模乗換駅の確認

区境付近の駅や大規模乗換駅は、数え方によって集計結果に差が出やすい部分です。今回は、代表点が区境から150m以内の駅、駅形状が複数区に接触する駅、複数路線がまとまる大規模乗換駅を監査対象にしました。

駅名割当区駅グループコード確認理由
大井競馬場前品川区42515m以内補正/代表点が区境150m以内
四ツ谷千代田区3728代表点が区境150m以内/駅形状が複数区に接触
御茶ノ水千代田区3615代表点が区境150m以内/駅形状が複数区に接触
飯田橋千代田区3595代表点が区境150m以内/駅形状が複数区に接触/大規模乗換駅候補
市ヶ谷千代田区3671代表点が区境150m以内/駅形状が複数区に接触/大規模乗換駅候補
新宿新宿区3700代表点が区境150m以内/駅形状が複数区に接触/大規模乗換駅候補
日暮里荒川区3417代表点が区境150m以内/駅形状が複数区に接触/大規模乗換駅候補
目黒品川区4072代表点が区境150m以内/大規模乗換駅候補
東京千代田区3766大規模乗換駅候補
東京千代田区3785代表点が区境150m以内
池袋豊島区3390大規模乗換駅候補
渋谷渋谷区3922大規模乗換駅候補

また、駅代表点が23区ポリゴンの外側にごくわずかに出たものについては、東京都内の他市区町村に属しておらず、23区ポリゴンから5m以内の場合に限り最近傍の区へ補正しました。この補正対象は大井競馬場前駅の1件で、品川区へ割り当てています。

駅数を見るときの注意点

駅数は、地域の特徴を把握するための一つの指標です。ただし、駅数だけで交通利便性、住みやすさ、不動産価格、将来性などを判断することはできません。

実際には、駅までの徒歩距離、利用できる路線、運行本数、主要駅への所要時間、バス交通、道路環境、生活施設、地形、行政サービスなど、複数の要素をあわせて確認する必要があります。

本記事のランキングは、東京23区の鉄道駅分布を把握するための一般的な情報提供を目的としたものです。特定の地域や不動産の評価、購入、売却、投資判断を推奨するものではありません。

東京23区で住宅購入を検討する場合は、駅数の多さだけでなく、通勤・通学動線、生活施設、予算、将来の住み替えや売却のしやすさもあわせて整理することが重要です。住宅購入時のエリア選びの考え方は、住宅購入ガイドの「エリア選び」でも整理しています。

まとめ

国土数値情報の鉄道データと行政区域データを用いて、東京23区の駅数を駅グループ単位で集計した結果、1位は大田区、2位は世田谷区、3位は港区となりました。

過去の手作業による集計や、出典が不明確なランキングでは、同じ駅を重複して数えたり、区境駅の扱いが曖昧になったりする場合があります。今回は、駅グループコードとGIS上の代表点を使うことで、集計基準を明確にしました。

東京23区の駅数を比較する際は、単純な順位だけでなく、どのような基準で駅を数えたのかもあわせて確認することが重要です。

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関連プロフィール

橋本裕介
株式会社TESキャピタル代表取締役CEO。投資用不動産、出口戦略、サブリース契約の見直し、不動産市場分析、国内外の不動産市場に関する情報発信を行う。著書に『あなたをインフレ時代の勝者にする 投資初心者向け 日本の強みを活かした新・資産運用術』がある。

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