猛暑による消費の動向
近年、東京の8月の平均気温は上昇傾向にあり、特に2023年には過去最高の30.9℃を記録しました。この気温上昇には地球温暖化や都市化、森林や緑地の減少が大きく影響しています。猛暑が続くことで、私たちの消費行動にも大きな変化が見られます。今回は猛暑が与える消費への影響について記載致します。
気温上昇の理由としては地球温暖化です。化石燃料の燃焼による二酸化炭素(CO2)やその他の温室効果ガスの排出増加が地球全体の気温を上昇させています。これが東京の気温上昇にも寄与しています。
そして、東京のような大都市では、アスファルトやコンクリートの建物が多く、これが熱を吸収しやすく、夜間に放出されるため、ヒートアイランド現象が発生します。これにより都市部の気温が周囲よりも高くなることが多いとのこです。そして、森林や緑地の減少も要因です。都市開発により、自然の緑地が減少し、温度調節の効果が低下します。
年々気温が上昇しているように感じている方も多いと思われますが、これらが理由で気温が上昇しています。
さらに、消費への影響として、
●消費へのプラスの影響
・飲料・食品:ビール、清涼飲料水、アイスクリームの売上が大幅に増加します。暑さによる水分補給や冷却目的でこれらの商品の需要が高まります。
・家電:エアコンや扇風機などの冷房機器の売上が増加します。また、冷蔵庫などの消費も増える傾向にあります。
・レジャー:プールやビーチ、避暑地への旅行が増加し、これに関連する交通費や宿泊費も増えます。特に夏休み期間中のレジャー活動が活発になります。
・外食・宿泊:涼しい場所を求めることや家族旅行など、レストランやカフェ、ホテルの利用が増えます。夏を楽しむためにビアガーデンなどの夏季限定の外食施設もプラスです。
・交通・通信:暑さのためにタクシーや公共交通機関の利用が増える一方、外出を控える人も多く、通信サービスの利用が増えます。特にインターネットを利用した娯楽(ストリーミングサービス、オンラインゲームなど)が増加傾向。
・医療・健康:熱中症予防のためのグッズ(冷却タオル、保冷剤、帽子など)の売上が増加します。また、目薬や日焼け止めなどの需要も増えます。
・スポーツ・レジャー用品:スポーツドリンクや冷却スプレーなど、アウトドア活動をサポートする商品が売れます。浮き輪、ビーチボールなどのウォーターアクティビティ関連の商品も増加。
×消費へのマイナスの影響
・教育関連は予想外かと思われますが、暑さのため外出を避けるために塾や習い事などの教育関連支出が減少する傾向にあります。
・ガスの使用量が減少します。夏場は暖房を使わないため、ガス消費が少なくなります。
・屋外で長時間並ぶ必要があるテーマパークは、暑さによって訪問客が減少することがあります。
最後になりますが、反動現象として猛暑による一時的な消費の増加は、秋以降の反動減につながり、特に電気代や飲料費が増加した後は、節約志向が強まる傾向が強いようです。
ということである程度生きていると肌感覚で理解できる内容も多いだろうと感じますが、以上が猛暑が経済に与える影響となります。
東京やシンガポールの猛暑に慣れていたら、ドバイの気温もそれほど気にならないだろうなと感じるこの頃です。

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関連プロフィール

橋本裕介
株式会社TESキャピタル代表取締役。投資用不動産オーナー向けに、売却・出口戦略、サブリース契約の見直し、管理改善、不動産に関する選択肢整理、資産形成に関する情報提供を行う。著書に『あなたをインフレ時代の勝者にする 投資初心者向け 日本の強みを活かした新・資産運用術』がある。
※株式会社TESキャピタルは、金融商品の販売・勧誘、個別銘柄等に関する投資助言、法律・税務の個別判断は行っておりません。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別事情に応じた判断については、必要に応じて各分野の専門家へご相談ください。

