現時点で、これからの自分の人生をどのように生きていくか、計画を立てておくことは大切です。何歳で結婚したいか、子どもは何人欲しいか、など、それぞれの希望があるでしょう。
またライフステージに合わせて、住宅の購入や子どもの進学など、まとまったお金が必要になる場面もあります。そういったときに対応できるように、資産については日々計画を立てて準備を進めていくことが重要です。
とはいえ、どのように計画を立てていけば良いか、難しく感じるかもしれません。
この記事では、自分に合ったライフプランニングと資産形成の考え方について紹介していきます。
目次
ライフプランニングとは?
そもそもライフプランニングとは人生設計のことで、主に金銭面で将来の見通しを立てるために行うものです。30歳で子どもがほしい、35歳でマイホームがほしいなど、自分のこれからの人生について理想から具体的な計画を立てていきます。
そうすると人生のどのタイミングでどのくらいの費用が必要になるか予測を立てやすくなります。
予測ができれば、それに向かって準備をすることができるのです。
そのような準備をすることが、ライフプランニングとなります。
ライフプランニングで見直すべきポイント
ライフプランニングの見直しは、日々、行っていく必要があります。世の中は常に変化しており、計画を立てても自分の予定通りにいかないことも多々あるからです。
ではどのように見直しをしていけば良いのでしょうか。ライフプランニングの見直し方について紹介します。
まずは身近な生活費から見直し
あなたは日々の生活費が、いくらかかっているか把握しているでしょうか?普段の出費は、何にどれぐらいかかっているか確認することは重要です。
毎月必要なお金や自由に使うことができるお金は、いくらなのかをきちんと整理して確認しましょう。特におすすめなのが、すべての固定費の項目と金額を、すべて書き出すことです。
固定費には、たとえば次のようなものがあります。
- 携帯料金
- 家賃
- 水道光熱費
- 車関連費(車検、ガソリン、損害保険、駐車場代)
- 生命保険
- その他定期課金サービス
固定費は、口座から自動で引きれていくため、何にいくら支払っているかわかりにくくなっています。また固定費は、生活に必要なものがほとんどであるため、生活費の大部分がわかります。そのため、固定費を見直しは、生活費の見直しに直結するのです。
固定費から生活費を見直せば、次のような点にも思考がまわるようになります。
- さらに節約できるポイントはあるか
- 貯金や投資に回すことができるお金があるか
- 目標額を貯めるまでにどれくらいの月日がかかるか
まずは、きちんと日々のお金の流れを確認しましょう。
近い将来の収支を洗い出し
日々の生活費を把握できたら、次は近い将来に発生するであろう収支を洗い出しましょう。いきなり何十年も先の将来をイメージすることは難しく感じると思います。
そこでイメージしやすい数年以内までの将来を、考えていきましょう。結婚予定があれば、結婚や出産費用等があると思います。お子さんがいれば進学費用が、発生するはずです。数年以内で起こる予定のイベントで必要なお金を考えることで、さらに先の収支も予測を立てやすくなります。
先を見据えて老後資金を計画
ライフプランニングを立てるにあたって、考えなければならないことの1つに老後の資金があります。定年退職して仕事をしなくなったときのための準備です。
たとえば退職のタイミングはいつなのか。通常の定年退職のタイミングで退職する方もいれば、早期退職を考えている方や定年後もまだまだ働く予定の方もいることでしょう。
退職するタイミングによっては、貯めなければならない資金額も変わってきます。また、所属している会社の退職金はどれくらいなのか。そういった点も、計画や準備に影響を与えます。自分なりの計画を立ててみましょう。
将来を豊かにするために今から始める投資
将来の収支を考えて、資産づくりの準備を始めることは重要です。貯金も1つの手段ですが、貯金だけだと効率的でない上に、インフレなどで貯めた金額相応の価値が将来には保証されていない可能性があります。
たとえば現在1万円で買える物があったとして、老後には物価の上昇で1万5,000円になっていたとします。仮に現在100万円もっていたらその物は100個買うことができますが、老後まで貯金していてそれを買うと66個ほどしか買えません。
すると、同じ100万円でも将来的には価値が下がっていて、実質的に貯金が目減りしています。あくまで例ですが、インフレは進んでいますので、貯金だけでは価値を守ることができなくなっていくのです。
そこで投資の考え方が重要になってきます。貯金してただ貯めるだけではなく、運用して資産を増やすような貯め方をしていく必要があります。
投資信託を考えよう
資産形成の手段の1つに、投資信託があります。投資信託は、投資家から集めたお金をひとつの資金としてまとめ、それを専門家が投資先を決めて運用します。そして得られたリターンを投資額に応じて投資家に分配する仕組みです。
それぞれの投資家から集めた資金をひとつにまとめて運用するので、少額から始められます。また、運用を専門家がするので、投資信託は初心者でも始めやすい投資です。
継続的に積み立てて資産を増やしながら、同時にプロに運用してもらうことでリターンでも資産を増やします。そうすることで、ただ積み立てるより多くの資産形成を狙えるでしょう。
年代別の投資とライフプランニングの考え方を紹介!
ただし、投資信託を購入するにあたって、一定額を積み立てる続ければ良いというわけではありません。それぞれのライフステージによって考え方が変わってきます。以下で、年代ごとの考え方を紹介します。
20代
収入はそれほど多くはないですが、収入の中で自由に使える金額の割合が多い時期です。将来の支出に備えて、きちんと資産のベースをつくることが重要です。はじめるのが早ければ早いほど、後々のリターンが大きくなります。
早い段階から運用をはじめ、多少のリスクががあっても積極的にリターンを狙ったファンド選びで資産のベースをつくりましょう。
30~40代
収入が増える一方で、子どもの教育やローン等、支出が多くなる時期です。支出をきちんと見直しながらも、老後の資産の準備も行っていく必要があります。限られたお金で、効率よく資産を増やしていくように意識していくのがベストです。
50代
50代になると、子どもが社会人になっていて、教育資金がかからなくなっていることもあるでしょう。家計の収支に、大きな変化が訪れるタイミングです。収支を見直して、余裕ができた資金をどう使うか考えましょう。残っているローンの繰り上げ完済や、積極的にリターンを狙って老後の資産を増やすなど検討します。
60代
今まで増やしてきた資産を、守っていくことが優先度として高くなってきます。退職後は給与収入がなくなるため、年金や貯蓄で生活していく人が多くなります。そのためハイリスクな投資よりも、リスクが少ないものを選んで今ある資産を減らさないことを意識しましょう。
以上のように、それぞれのライフステージに応じて、投資の仕方を検討していく必要があります。当然リスクもありますが、きちんと計画を立てて行うことでリスクは減らすことができます。
まとめ:豊かな老後生活のために、今を考える
自分の人生設計を考える、ライフプランニング。より良い人生を送るためにも、今できることから計画と準備を進めていきましょう。
そして、日々のお金の流れを見直しながら投資で資産形成を意識してみてください。そのきっかけとして投資信託を検討してみてはいかがでしょうか。