money

マネー

【長いトンネルの先がまだ見えない】今週のマーケット振り返り 2023.03.13

【長いトンネルの先がまだ見えない】今週のマーケット振り返り 2023.03.13

シリコンバレー銀行破綻。
世界中のテック企業が集まっているシリコンバレーにある日本で言うと地銀と同等、全米では16位と言われている銀行が破綻したという報道が20日の金曜に流れました。
マーケットが注目していたのは米国雇用統計の指標だったのが、一転してシリコンバレー銀行のコメントが多数見受けられるようになりました。

名前の通り、テック企業が集結しているシリコンバレーにある銀行なのですが、
ベンチャー企業やテック企業のユニコーン企業などが投資家から受け入れた資金を預け入れる先として利用されていたとのことです。
特に、2019年から過剰流動性によってダブついた資金がベンチャー企業に投資され、過剰な資金は銀行口座に残った結果、シリコンバレー銀行の預金が急激に伸びたと言う背景があったようです。

シリコンバレー銀行の運用方法としてはアメリカ国債や住宅ローン担保証券などに低いリスクの投資を行なっていたようですが、ここ数ヶ月のFRBの金利上昇によって保有していた債権価格が下落しており、含み損の状態だったようです。

結果として、含み損を抱えていたこの債権は売らなければ含み損で済みますが
預金引き出しが連鎖し、債権を売らなければいけない状況に陥り、現金比率が急激に低下し今回の破綻につながったようです。

なぜ預金の引き出しが連鎖したかというと、テック企業のリストラ、ボーナスを下げるなど、テック企業から現金引き出しの動きが出てきてシリコンバレー銀行は資金を戻す必要が続いていました。

Twitterでは銀行に行列ができている動画が多数アップされています。
https://mobile.twitter.com/Xx17965797N/status/1634529449428369408

「リーマンショックの再来ではない」と信頼性のあるメディアが報道している一方で、危機感だけを煽る適当なメディアの方がリーマンショックの再来と報道しています。
先週だけでシルバーゲート銀行、シグネチャー銀行、そしてシリコンバレー銀行が飛びました。

今後、このようなことは局地的に発生する可能性が高い可能性がありまして
上記のようなことが持続的に顕在化することによって金融システムの崩壊が連鎖する可能性もあります。
ただのリセッション(景気後退)ではなく、世界恐慌にならないことを願うばかりです。

橋本裕介
橋本裕介
代表取締役
弊社の事業は、
・人材教育、開発
・金融商品のご案内
を主たる事業フレームとしております。
そして、弊社では不動産を金融商品と考えております。