今週は京都に訪問していました。
観光というよりは全国から集まったメンバーとの会合場所が京都だったのですが、
会場となったのは和食と中華の融合店である『にしぶち飯店』でした。
東京から新幹線で関西方面に向かう際、
新幹線の混み具合がコロナ前に戻っている印象でして、
世の中の動きがパンデミックの鎮静化を感じさせます。
参加したメンバーの中にいる、観光地で宿泊業を営んでいる方によると
宿泊客の半分くらいは外国籍の方も増えてきているとのことでした。
さて先週のマーケット振り返りですが、
2023年2月は強い経済指標が発表されました。
つまりインフレが高止まりしており、相変わらず労働市場が逼迫していることを示しています
→インフレが沈静化できていない、そしてマクロ経済下の個人においては景気が良いと見られる数値
1月後半の市場はリセッション回避可能な雰囲気でしたが、
2月の強い経済指標によって、市場の空気感が変わり長期的なハードランディングの可能性も視野に入り始めた感があります。
現在では米国経済は予想外に好調、さらに中国経済が着実に回復していることが更なるインフレを促進し、
FRBがより積極的な引き締めサイクルとするかどうか。
ここからは、企業収益の低迷、国の成長鈍化、地政学的な政治リスクもあり引き続き景気後退の不安材料が織り込まれた、または回避できた場合に景気の底が見えてくる印象です。
これらの強い経済指標となったと思われる考え方として、
年明け以降にパンデミックが沈静化し、個人消費にも大きな波がきました。
それは日本でもインバウンドの復活を肌で感じている通りでして、この大きな影響となるのは、
各国によるコロナのバラマキが大きなインパクトを残している可能性があります。
一方で、米国経済の一部でネガティブな情報が報じられています。
サブプライム自動車ローンの延滞増加によるデータも出始めてきており、2010年以来の高水準となっております。
さらに、米国の貯蓄率も同等に2010年と同様に低い水準であります。マクロ経済では非常に好調ですが、実際の個人消費レベルはかなり下がっているので
消費が冷え込む→会社の売り上げが下がる→リセッションという流れとなります。
経済指標によって株式市場はまだまだ方向性は定まらない状況ですが、景気の明暗についてのみ考えると楽観視できず、まだまだ株価の底は見えていません。