先週は新たな流れを感じるニュースがありました。
中国とサウジアラビアがトップ会談を行い、
それぞれの外交関係において引き続き 『中国とサウジアラビアの関係』 を優先し、
開発途上国間の相互利益のための連帯と協力のモデルを構築することに合意した。
という両国が発表した共同声明です。
密接な関係が構築され、世界の潮流が変わっていく方向性を感じる内容でして、
双方が描いている巨大プロジェクト、
『中国の一帯一路構想』と『サウジアラビアのビジョン2030』 との間の
相乗効果に関する実施計画の署名を行い、
両国の相乗効果を加速させる合意と読み取れます。
金額は日本円で4兆円程度ということで、取引の内容は明らかにされていませんが
アメリカ離れを行う両国が新たな動向について、
中東への投資を強めている弊社としては大きなポイントとして感じています。

中国企業が関与するプロジェクトは、サウジアラビアや中東全域で見られており、
世界各地からの巡礼者がメッカの各巡礼地を移動するための鉄道
(メッカライトレールプロジェクト)から、
現在カタールで開催中の2022FIFAワールドカップの会場として世界の注目を集めている
壮大なルサイルスタジアム(決勝を行うスタジアム)まで、
これらの象徴的なプロジェクトは中国企業が関与しています。


さて、アメリカ経済についてですが、
11月の生産者物価指数はサービス業が牽引し、前月比0.3%上昇となり、
市場予想(+0.2%) を上回りました。
前年同月比では、7.4%上昇と前月の8.1%から鈍化したものの、依然として高水準が続いています。
インフレの根強さが示されており、FRBが金利利上げを継続する可能性を示しています。
米JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は
「消費者と企業は現在良好な状態にあるが、
経済が減速しインフレで消費が損なわれれば、これも長くは続かないかもしれない」と指摘。
「これらのことが経済を狂わせ、人々が心配している軽度から重度のリセッション(景気後退)
を引き起こす可能性は十分にある」と述べており
これからの景気後退を予測する発言が見られています。
ということで、大きな動きはありませんが株価において
底は見られていないため中長期投資においてはまだまだ静観が必要になりそうです。

代表取締役
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