複数の相談から整理したサブリースのよくあるケース
このページは、複数の相談で共通して確認された論点をもとに再構成したケースです。特定の一案件や成功結果を示すものではありません。
ケース1:賃料数か月分の条件を提示されたケース
- どのような相談か
- サブリース会社から、契約終了の条件として賃料数か月分相当を含む案が示され、提示額を支払って終了するか、契約を継続するか、契約付きで売却するかを判断できずにいる相談です。
- 確認する資料
- サブリース契約書(費用・違約金の項目と算定方法、解約予告期間、残存期間)、会社の提示書面、直近の家賃送金明細、ローン残高、売却査定。
- 整理する数字・選択肢
- 提示額と契約書の算定方法の対応、残存期間、月次収支、契約付き売却の想定手取りを同じ時点で整理し、契約継続・提示条件での終了・契約付き売却を比較します。契約終了の法的可否と支払義務は、弁護士へ確認する事項として切り分けます。
- 未確認事項
- 特定案件の合意額、実際の支払額、契約終了の成否は示していません。
ケース2:売却前に契約期間・終了条件を確認したケース
- どのような相談か
- 物件の売却を検討しているものの、サブリース契約の期間、終了条件、買主への承継条件を確認できていない相談です。
- 確認する資料
- 契約書、更新書類、保証賃料の履歴、ローン残高、契約付き売却の査定条件。
- 整理する数字・選択肢
- 契約付き売却、条件見直し後の売却、保有継続のそれぞれについて想定手取りを比較します。売却方針を先に固定せず、契約条件を確認してから比較します。
- 未確認事項
- 会社回答と売却結果は示していません。
ケース3:更新時に一般管理への変更を検討したケース
- どのような相談か
- 更新時期に保証賃料の改定案が届き、更新するか、一般管理(所有者が入居者と直接契約し、管理会社に管理を委託する方式)へ変更するか、売却するかを比較したい相談です。
- 確認する資料
- 更新条件、現在の保証賃料、周辺賃料、一般管理の管理料の見積、募集費用、ローン返済予定表。
- 整理する数字・選択肢
- 更新後の収支、一般管理で想定賃料から空室損・募集費用・管理料を差し引いた収支、売却の想定手取りを比較します。一般管理へ変更できる時期や手続は、契約書と専門家への確認が必要な論点として分けます。
- 未確認事項
- 特定案件の管理変更の結果は示していません。
ケース4:融資時の説明賃料と実際の保証賃料が一致しないケース
- どのような相談か
- 購入・融資時に説明された賃料と、実際に受け取っている保証賃料が一致していない相談です。関係会社ごとに説明が異なり、どの資料の数字が使われたのか分からない状態です。
- 確認する資料
- 売買時の資料、サブリース契約書、家賃送金明細、金融機関へ提出した資料の有無、各社の回答。
- 整理する数字・選択肢
- 説明された賃料、契約上の保証賃料、実際の入金額を時系列で並べ、それぞれの数字が誰からどの資料で示されたのかを確認項目として整理します。賃料情報の由来を確認する範囲にとどめ、現在の収支と保有・売却の条件を比較します。
- 未確認事項
- 賃料の相違が生じた原因、責任の所在、是正の結果は示していません。法的な評価が必要な場合は、弁護士へ確認する事項です。
ケース5:自己利用に向けて必要資料を整理したケース
- どのような相談か
- 入居者の退去後に自分または家族が利用したいが、入居者の退去とサブリース契約の終了が同じではないことを把握できていない相談です。
- 確認する資料
- 入居者との賃貸借契約、サブリース契約書、契約期間、更新・終了条件、鍵・敷金・管理移管に関する取り決め。
- 整理する数字・選択肢
- 契約終了までの期間と費用、終了後の管理移管の手順、自己利用を始めるまでの費用を整理します。契約終了の法的可否は、弁護士へ確認する事項として切り分けます。
- 未確認事項
- 特定案件の契約終了と自己利用の開始は示していません。
ケース6:長期間問題のなかった物件を売却前に確認したケース
- どのような相談か
- 長期間、賃料の入金に問題がなかったため契約書や変更覚書を十分に保管しておらず、売却を考えた段階で、契約期間、保証賃料、承継条件が分からないことが判明した相談です。
- 確認する資料
- 契約書、重要事項説明書、更新・変更書類、家賃送金明細、ローン残高、査定資料。不足分は会社への再交付の確認を含めて一覧化します。
- 整理する数字・選択肢
- 資料が揃う前の暫定的な査定と、契約条件を確認した後の査定を区別し、契約付き売却と保有継続を比較します。
- 未確認事項
- 特定の売却結果は示していません。
ケース7:双方6か月前通知条項と会社回答を整理したケース
- どのような相談か
- 契約書に、双方が6か月前に通知すれば契約を終了できるように読める条項があり、条項どおりに通知すれば終了できるのかを確認したい相談です。
- 確認する資料
- 契約書の該当条項、更新条件、会社の回答、現在の賃料と月次収支。
- 整理する数字・選択肢
- 条項の内容と会社回答を並べて整理します。条項の法的効力や借地借家法との関係は弁護士へ確認する事項として切り分け、契約継続、管理変更、売却の経済条件を比較します。
- 未確認事項
- 特定案件で条項どおりに終了できたかどうかは示していません。
上記のどのケースに近いかが分からない場合も、手元の契約書と直近の送金明細から整理できます。
