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【国内消費の実情とプライベートクレジット】今週のマーケット振り返り 2023.05.25

【国内消費の実情とプライベートクレジット】今週のマーケット振り返り 2023.05.25

今週は関東エリアの某アウトレットモールまで足を延ばしておりました。
東京駅からバスを利用して訪問したのですが、乗客の半数以上は外国籍の方が
中心でして、現在の日本の消費を下支えしていると考えられるくらい、円安効果によって日本の小売りに良い影響を与えている印象でした。

実際にシンガポール人からすると、アウトレットでは信じられないくらいの金額で世界的なスポーツブランドが売られていると感じるようで、「これから買い物は日本でする」と意気込むほどでした。
東京都内の宿泊施設やホテルを見ても、今までにないくらいの値段がついており、このような現象を見ているといよいよ日本もデフレから脱却していると感じています。このサイクルが継続すれば間違いなく国民所得も上昇出来る流れに
入るでしょう。

さて、現在の報道では米国の債務上限問題がテーマとなっていますが、これは頻繁に発生している事案となるため
デフォルトリスクはそこまで考えられておりませんで、多くは楽観的に状況を見ていると考えられます。

私自身が気になったのは
・ブラックロック、クレジット投資の判断「アンダーウエート」⇒「ニュートラル」に変更
・ソフトバンクG、プライベートクレジット市場の貸し手に

という内容です。
プライベートクレジットは、非上場の会社に対して直接融資を行う内容でして、日本ではノンバンクのような扱いになります。
この背景には、シリコンバレーバンクの破綻によりFRBが金融引き締めを強化し、銀行側が貸し出し基準を高めたことによって資金の流動性を無くしたことがあります。結果として、中小企業などは資金の借入先を失い、プライベートクレジットから資金調達を行うということになるのですが、もちろんすべての企業が資金の流動性を確保できるわけではないので、それなりに高い収益力がないと
資金を確保することもできません。
現在はおおよそ10~15%くらいが貸付金利になっており、日本人からするとかなり高金利ではありますが、一方でクレジットカードでの金利は20%を超えていることからそこまで暴利というわけではありません。
ここ数年は株式市場と同等以上の配当を得られるプライベートクレジットファンドが良い傾向にあります。

また、世界のファンドが日本にウェイトを置き始めていることも見逃せません。このあたりは都心の商業施設に大きな影響を与えてくるため、日本の不動産市況も下がる下がると言われていますがまだまだ良い材料が揃っているという印象です。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-06/RR2UCMT0G1KZ01