投資をこれから始めてみたい、という方にとって最も悩むのが、
「何に対してどのように投資したらいいのかわからない」
というもの。投資は、株や債券、先物取引、通貨など様々なものが投資対象になっており、投資の手法も多種多様です。それらを初心者が1から勉強するとなると投資のハードルが格段にあがってしまいますよね。
そこで、そんな初心者の方でも、簡単に始めることができ、成功率の高い投資戦略である「分散投資」と「長期投資」について解説させていただきたいと思います。
目次
投資戦略ってなに?そもそも戦略って必要なの?
投資戦略とは、投資を行っていくうえでのポリシーであり、一流のファンドマネージャーはみな独自の投資戦略に基づいて投資を行っています。有名な投資漫画インベスターZでも「株は法則でやれ!」という名言があり、法則にしたがわずにその時の世の中の雰囲気や気分で行き当たりばったりの投資をしていると、一時的に勝つことはあっても結局は負けてしまう、ということなのです。
でも、素人にそんな投資戦略なんて難しく過ぎるよ!と思われるかもしれませんが、どんな方でも高い確率で勝つことができる投資戦略が今回ご紹介する「分散投資」と「長期投資」なのです!
分散投資ってなに??
では、まずは分散投資についてみていきましょう。
分散投資の概要
分散投資は、投資対象を分散することを意味しますが、単にいろいろなものに投資するということではありません。重要なのは、リスクの性質の異なる資産に投資するということです。例えば、新興国の株式は成長性の点から大きく値上げが期待できるものの、政治不安などにより価格の変動も大きくなっています。一方、先進国の株式や債券などは新興国と比較すると値動きは小さく、安定しているといえます。これらの異なるリスク特性のある資産に投資することで、情勢や経済の変化に強い投資を行うというのが分散投資の醍醐味なのです。
「すべての卵を1つのカゴに盛るな」
という投資の格言にもいわれているように、持っている卵を1つカゴに全て盛ってカゴを落とした場合、すべての卵が割れてしまいますが、複数のカゴに入れておけば、割れるのは一部の卵だけです。
分散投資を行うメリット
それでは、分散投資を行うメリットを見ていきましょう。
メリット1.リスクを分散できる
分散投資では、投資リスクを減らすことができます。例えば、1つの株式に全資産を投資した場合、その株式価格が低下すると、一気に資産が目減りしてしまうことになります。分散投資を行うことで、このような価格下落のリスクを低減させ、安定的な投資運用をすることができるようになります。
メリット2.売買を細かく行う必要がない
分散投資を行う場合、投資資産を細かく売買を繰り返すといった必要がありません。短期的な価格変動に対して売り買いを繰り返して利確を行う短期投資とは異なり、基本ほったらかしで運用できるため、忙しいサラリーマンの方などでも投資がしやすいのが分散投資です。
分散投資のデメリット
一方、分散投資にもデメリットはあります。具体的には、以下の二つのデメリットです。
デメリット1. 投資対象が増えると管理がめんどうに
分散投資をする場合、それだけ投資している株式や債券の数が多くなるということです。投資対象の値動きなどはある程度チェックはしないといけないため、投資対象が増えれば増えるほど管理の手間も煩雑になっていきます。人間が管理できる投資対象の数は、両手合わせた数が限界、と言われているように分散させすぎると自分が把握できない部分が増えてしまい、投資のリスクが増えてしまうでしょう。
デメリット2.短期間で大きなリターンをえることはできない
分散投資は、その性質上短期的に売り買いをして利確をするものではありません。そのため、短期的な利益を得ることはできないのです。また、仮に投資している一部の株式が大幅な値上がりをしたとしても、投資の金額全体からみたら一部であることから、値上がりの投資利回りに与える影響も小さくなってしまいます。
長期投資とは何?
続いて、分散投資とともに利用されやすい長期投資についても解説させていただきます。
そもそも長期投資とはなにか?
投資対象の資産を短期的に売買して、利益を確定していく手法は短期投資と言われていますが、長期投資は逆に資産を長期保有していきます。したがって、投資ですぐに利益を得るのではなく、長期的な資産の価値上昇を見越して利益をあげていく手法が長期投資なのです。長期投資の場合、仮に一度株価などが下がったとしても、長期的にみればそこから再度上昇していくことが多いため、短期的な価格の下落に悩まなくてもよく、逆に株価が低下する場合は安価に買いたしが可能になるため、長期的には利回りを高くすることができる可能性もあります。
長期投資のメリットは?
それでは、長期投資の具体的なメリットについてみていきましょう。
メリット1.福利効果が期待できる
長期投資の場合、得られた利潤を毎年つみたししていけば、その利益分に対しても利回りが発生していき、これが長期にわたって運用されるとかなりの大きな効果が期待できます。
例えば、100万円の元手を年率5%で運用できたとすると、福利だと162万(通常は5万×10年で150万)となり、10万円以上の差がでるのです。福利は長期的に運用するほどそのインパクトも大きくなっていきます。
メリット2.配当を受けることができる
株式の中には、年に1回、又は2回配当がでるものがあります。配当金を利回りとして換算すると、高配当の企業では7%にもなるところもあり、かなりの利回りが期待できます。短期投資の場合、このような配当を受けることができないため、長期投資ではキャピタルゲインとともにこうしたインカムゲインが期待できます。
また、配当とは別に株主優待を出す銘柄もあります。株主優待も配当と同じタイミングで出されることが多く、自社製品やクーポン、商品券などが出されてます。株主優待としては、例えば3年以上長期保有している株主に限って出しているものもあるため、長期投資はこういう点でも有利と言えます。
メリット3.取引手数料や税金などが安くなる
長期投資の場合、投資資産を売買したりすることも短期投資と比較すると圧倒的に少なくなります。そのため、株や債券を売買する際に証券会社に支払う必要のある取引手数料や、株を売却して利益が出た際に支払う税金といった費用も大きく抑えることができます。
長期投資のデメリットは?
長期投資は、これまでの過去の株価などと比較した場合、例えば日経平均などのインデックスで見てみると高いパフォーマンスを発揮していることがわかります。これは、その期間内にリーマンショックといった大暴落の時期を挟んだ場合でも、長期的にはプラスとなる利回りとなっています。しかしながら、個別の企業の株式で投資をする場合、この企業自体が倒産してしまったり、業績が伸びなったりした場合には、長期的にも価格が上がることはありません。そのため、長期投資でも長期的な成長が見込まれる企業に対して投資しなければこのような恩恵を得ることはできません。
分散投資、長期投資には投資信託がおススメ!
分散投資、長期投資についてみてきましたが、やはり投資初心者の方にとっては、何をかったらいいか迷ってしまうという悩みがあります。そこで始めやすいのが投資信託なのです。投資信託では、プロのファンドマネージャーが様々な国や種類の金融商品を組み合わせて運用をしてくれますので、分散投資にももってこいです。分配金を受け取らず再投資するタイプの投資信託を選べば複利の効果も得られるため、初心者の方はまずは投資信託から始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
初心者には始めやすい長期投資と分散投資。
メリットとデメリットをふまえた上でまずは投資信託から投資戦略を持って初めてみてはいかがでしょうか。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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