今週は東京の銀座におります。
毎週土日の銀座中央通りは歩行者天国となりますが、今年に入ってから客層が明らかに変わってきました。
昨年の銀座は日本人中心で外国籍の方はほとんど見ていなかったのですが、
観光が再開した2022年後半からはアラブ系、インド系の人種から始まり、韓国や台湾、アメリカ系、ヨーロッパ系と徐々に人種が増加している印象でしたが、今週は以前の銀座にだいぶ近づいたように感じました。
この歩行者天国の道路中央で記念撮影を行うのは世界共通のトレンドになっているようです。
撮影しているのは中華系が大多数を占め始めており、わかりやすいハイブランドで身を包んだり、複数のショッピングバッグを持ち歩いたり、と2020年以前の様子に近いと感じました。
ちょっと違いを感じるのは、全体的に品が良くなっている感じです。
さて先週のマーケットですが、米国雇用統計の数字をベースにした動きが中心でした。
ミシガン大学の消費者景況感指数が66.4%と先月から上昇。
これは消費性向が非常に強いことです。現状の政策を強く継続する必要がある数値に見られる結果となるのですが、その一方で先週からの株価の上昇については、『金利が下がること』が前提となって、上昇ムードへと繋がっています。
株式市場はテクニカル的に上昇トレンドにも捉えられますが、ファンダメンタル的には上昇することと一致しない状況であります。(上昇する理由がない)
とにかく、マクロ経済の指標としてインフレの水準がどうなるのかだけがポイントです。
従って、14日に発表される米国消費者物価指数によって方向性が見えてきそうです。
日本では次期日銀総裁について植田和男氏の起用が決まったとのことです。
植田氏はデータと理論に基づいた政策を行う方であり、(以下引用)
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サマーズ元米財務長官は10日、「日本のベン・バーナンキだと考えてもいいだろう」と評した。
サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンの番組「ウォールストリート・ウィーク」で植田氏について、バーナンキ元連邦準備制度理事会(FRB)議長とほぼ同じ時期に米マサチューセッツ工科大学(MIT)で学び、論文の指導者も同じだったと指摘。
「金融経済の同じような分野を専門とし、穏やかな学問的話し方をするが、決断力もある」と述べた。
植田氏とバーナンキ氏、サマーズ氏、欧州中央銀行(ECB)のドラギ前総裁は、FRB副議長やイスラエル中銀総裁を務めた
著名経済学者スタンレー・フィッシャー氏の教え子という共通のバックグラウンドがある。
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ということで、世界的に認められる人物で次期総裁になると、現政権に期待ができない分日銀の執る政策が今後の日本経済に大きな影響を及ぼします。
日本ではあまり知られていないこちらの元FRB議長のバーナンキ氏は、2022年のノーベル経済学賞を受賞しており、リーマンショック以降の米国経済のかじ取りを行った最重要実物です。
これだけの人物と同等のバックボーンを持つ植田氏。
リーマンショックから長く続いた経済政策が、ついにサーキットの最終コーナー入りしたことを示唆しているように感じます。