先週は材料が乏しい中、企業の決算と経済指標がマーケットを大きく動かした要因となりました。
米国の新規失業者保険申請件数は前週比でマイナス1.5万件となり市場予想を下回りました。
グーグルやアップル、Amazonなどの大手IT会社やゴールドマンサックスなど大手の金融機関から大量解雇が発表されているにも拘らず、景気減速しつつも労働市場はとても良く、堅調な雇用情勢が確認されました。
FRBが金利の引き上げサイクルを終了するには労働市場が緩む必要があるのですが、現状は全く緩んでいる状況にありません。
特に、ソックス指数(米国半導体関連の代表的な株価指数)が3.11%上昇したのは非常に大きく、この経済指標が上昇すると世の中の景気が良いと判断されます。
※半導体はPC、スマホ、車などの日常生活で欠かせないものになっていることから産業のコメなんて言われていたりします
今週はFOMC前ということで個別決算関連でお茶を濁す相場となりそうです。
また、世界の経済を大きく動かす世界経済フォーラムのダボス会議が開かれており、日銀黒田総裁の発言には世界中から注目が集まっていたとのことでした。
日銀総裁として最後の発言になった今回は、世界が金利を上げ続ける中、日本は金融緩和を続けている理由を明確にしたところECB(欧州中央銀行)の面々は深々とうなづきながら理解を示していたということが印象的でした。
これらの内容は世界では高く評価されていたということです。
さて、日本の不動産市況ですが、2022年後半から国境開放によってビジネス活動が活発化されると予想されております。
現に弊社で保有している民泊物件は海外からのゲストからの予約が続き、ピーク時に近い売り上げとなりました。
さらに、円安基調であるため全体の経済が盛り上がり東京だけでなく、沖縄や北海道などの地方観光地にも波及することがアナリストから予想されています。
世界の中で、東京という都市がニューヨークやロンドン、香港、シンガポールなどの他のグローバル都市より比較的割安であることは周知の事実です。
日本人の富裕層と外国の富裕層の流入によって都市部の販売価格と賃料は歴史的な水準となる現在、更なる購買につながるかどうか、富裕層の不動産セグメントにとって興味深い一年となりそうです。